インド料理に欠かせない万能調味料「チャツネ」。

野菜やフルーツ、豆などをスパイスと一緒に炒めて作る、ペースト状の調味料やソースのことです。

カレーの隠し味に入れるのが一般的な使い方ですが、それ以外にも便利な使い方やおいしい食べ方があるって知っていましたか?

今回は、チャツネの種類や一般的な使い方をご紹介し、私のおすすめレシピ【梅干しチャツネ】の作り方やおいしい食べ方も公開します。

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チャツネとは?使い方や食べ方、カレーに入れるタイミング

チャツネは野菜やフルーツや豆などを、玉ねぎやスパイスと一緒にオイルで炒めたり煮込んだりしたもの。

野菜やフルーツの味がスパイスによって引き立ち、豊かな風味が味わえる万能調味料です。

 

インドやスリランカなど、南アジアや西アジアなどの地域では家庭料理の隠し味として使われています。

インド料理に深みを出させるには欠かせない調味料です。

チャツネの味や種類

チャツネはインドの各家庭、各レストランごとにレシピがあり、その味や種類は無数にあるといえます。

例えば、チャツネに使われる代表的な野菜やフルーツは下記のとおりです。

  • マンゴー
  • レーズン
  • りんご
  • パパイヤ
  • トマト
  • ナス
  • 唐辛子
  • ミント

フルーツをメインにしたチャツネは自然の甘みがあり、パパイヤはあめ色玉ねぎのような甘みが楽しめます。

トマトは酸味と甘みがあり、ナスや唐辛子は素材の苦みや辛みが味わえます。

チャツネの使い方や食べ方

チャツネは万能調味料ですので、料理に入れると味に深みを出してくれます。

こんな使い方をしてみましょう。

  • カレーに入れる
  • ビーフシチューやハンバーグを煮込むときに入れる
  • ローストビーフ・ポーク・チキンなどにソースとしてかける
  • チャーハンを炒めるときに入れる
  • オイルや酢と合わせてドレッシングに
  • パスタソースやピザソースに混ぜる
  • ロールキャベツの隠し味に
  • 煮卵や味玉の味付けに
  • クラッカーの上に乗せる
  • チーズと一緒に食べておつまみに
  • そのまま食べてもおいしい

チャツネをカレーに入れるタイミング

チャツネをカレーに入れて使うときは、いつのタイミングで混ぜるか迷いませんか?

最後の仕上げの段階で入れてもいいのですが、私は食材を煮込む段階で入れています。

早めの段階でチャツネを入れることで、野菜やフルーツ、スパイスの独特の風味がよりカレー全体に浸透し、グッと深みが出ます。

複雑な甘さや奥深い味わいを演出するなら、ぜひ煮込む段階で入れてみてください。

梅干しチャツネの作り方

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さまざまなチャツネがありますが、今回は私の大好物、梅干しを使ったチャツネの作り方をご紹介します。

酸っぱい味が好きな方には間違いないレシピですし、苦手な方は黒糖や砂糖を加えて味を調整するとおいしく食べられるので、おすすめです。

一度に作って適切に保管していれば、2週間から1カ月ほど持ちますよ。

材料

  • 梅干し(甘みを加えていないもの) 8個
  • 一緒に漬けていた紫蘇(あれば)お好みの量
  • 玉ねぎ(みじん切り) 中 1個
  • トマト(ざく切り)  中 1個
  • 生姜(すりおろし)  少々
  • ピンクヒマラヤ岩塩  少々
  • ギー(なければ油)  大さじ1
  • クミンシード     小さじ1
  • コリアンダーパウダー 小さじ1
  • クミンパウダー    小さじ1
  • ターメリックパウダー 小さじ1/2
  • シナモンスティック  2cm
  • クローブ(砕くか包丁で切る)1個

 

スパイスがない場合はカレー粉(小さじ2)で代用できますが、クミンシードだけは揃えるとインドの味や香りに近づくのでより楽しめます。

作り方

  1. 玉ねぎはみじん切り、トマトはざく切り、生姜はすりおろし、梅干しは種を取り、紫蘇と一緒に包丁で切ってペースト状にします。
  2. 鍋にギー(油)とクミンシードを入れて中火にかけ、クミンシードの色が濃くなって香りが立ってきたら玉ねぎを入れる
  3. 玉ねぎがあめ色になったら、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、ターメリックパウダー、シナモン、クローブ、トマト、生姜、岩塩を入れて混ぜ合わせ、炒める
  4. 弱火にして梅干しと紫蘇を入れて混ぜ合わせ、全体がペースト状になったら出来上がり
  5. 味見をして、酸っぱすぎたら黒糖や砂糖をお好みで入れて調整してください。

梅干しチャツネの効能や使い方、食べるのにおすすめなタイミング

梅が体に良いことは日本でも昔から知られていますよね。

のどや体の渇きをうるおし、水分の滞りを溶かして循環させるサポートをしてくれます。

エネルギー代謝を促進して瘦せやすい体を作ったり、カルシウムや鉄などミネラルの吸収を助けてくれたりする働きも。

また、多汗をおさえたり咳を止めたり、下痢を改善する効果もあるんです。

 

また、チャツネに使っているクミンシードやクミンパウダーは消化を促進してくれるスパイス。

毒素の排出を助けるデトックス効果や、免疫力を高める効果も期待できます。

梅雨のジメジメした時期や夏の暑い日、気温が日ごとに変わる季節の変わり目など、食欲がないという日にぜひ、梅干しとクミンスパイスの力を試してみてください!

チャツネは万能調味料!カレーに入れるなら煮込むタイミングがおすすめ

チャツネはインドの家庭やレストランなどで使われる万能調味料で、最近は日本でもスパイスブームの影響で、スーパーなどでよく見かけるようになりました。

ベースの野菜やフルーツによってチャツネの種類はさまざま。

カレーやビーフシチュー、チャーハンやパスタソースに入れたり、そのままローストしたお肉にかけたりクラッカーに付けたりして食べると、スパイスの香りと野菜やフルーツの旨みがたまらないソースに!

カレーに入れるなら、仕上げの段階よりも最初に野菜を煮込むタイミングで入れるのがおすすめです。

 

私のおすすめは「梅干しチャツネ」。

ただ梅干しを食べるよりもコクや旨みがアップして、ご飯のお供やおつまみにすると最高です!

梅干しやスパイスには消化促進やエネルギーの消費促進などの効果があるため、梅雨のジメジメや夏の暑さで疲れた体を癒してくれますよ。

ぜひ試してみてください。