楽しいはずの旅行なのに、ホテルに着いたらぐったり。

翌日も疲れが取れなくて体が重い、という人も多いかもしれません。

 

旅行は移動も多く、食事の時間や就寝時間がバラバラになりやすいので、生活リズムが乱れて疲れがたまりがちです。

とはいえ、旅行中もスッキリした体で楽しみたいですよね!

 

そんなときにおすすめなのが、旅先でも手軽にできるボディケア。

「あのグッズ」さえ持っていけば、あるいは旅先で買えば、ホテルや車の中でもできるので、ぜひ試してみてください。

「旅行から帰ってきたあとも疲れがとれない」という場合にも効果がありますよ。

旅行疲れを予防・回復させるには太白ごま油で体をメンテナンス!

太白ごま油

旅行中は移動が多く、外に出て活動したり風を浴びたりと、アーユルヴェーダでいう「ヴァ―タ(風)」のエネルギーが高くなってバランスが乱れがちです。

そこで、ヴァ―タを静めてくれる「太白ごま油」を経皮吸収させて体のバランスを整えると、私自身びっくりするほど疲れ方が変わりました。

この中からやりやすいもの1つでもいいので、ぜひやってみてください!

ナシャ(鼻からオイルを浸透させる)

ナシャとは、人肌より少しあたたかく湯煎したオイルを、鼻の穴に3滴ほど垂らして浸透させるボディケアです。

「え?痛そう」と思うかもしれませんが、まったく痛くはありません。

むしろ、あたたかいオイルがじわーっと浸透してリラックスできます。

 

やり方は、まずスポイトやお弁当の醬油入れなどに入れた太白ごま油を、手の平の熱や湯煎であたためます。

顔を真上より後ろに倒したいので、椅子に座って背もたれのてっぺんに首の後ろを付けてのけぞるようにするか、仰向けに寝転んでクッションを首の後ろに置いて首をのけぞらせます。

オイルを3~4滴ずつ両鼻に垂らして、鼻腔の奥まで伝っていったと感じたら、スッと鼻を吸って小鼻のあたりを軽くマッサージします。

3分ほど馴染ませたら姿勢を戻して、口からオイルが出そうなら吐き出してください。

 

ナシャは簡単なのに多岐にわたる効果があり、ひと言でいうと「首から上の不調や疾患のほとんどに効果があります」。

鼻詰まりはもちろん、顔のシワやシミを改善し、首や肩の凝り、頭や顎の硬さやこわばり、瞼や網膜の不調、視力低下、偏頭痛や扁桃腺炎、歯痛や抜け毛・薄毛などまでも改善してくれます。

 

朝起きてすぐの朝食を食べる前の時間に毎日するほか、長距離移動の前にすると疲労予防効果が期待できます。

もちろん、疲れを感じてからやっても大丈夫。

やらないよりは疲れの取れ方がぜんぜん違うのでおすすめです!

カルナプルナ(耳からオイルを浸透させる)

耳の穴から太白ごま油を浸透させるカルナプルナという方法もあります。

まずは首を左に傾けたり横に寝転んだりして、右の耳の穴にあたためた太白ごま油を5滴ほど垂らします。

浸透するまで5分待ったら首を右に傾け、今度は左の耳の穴にオイルを5滴垂らします。

このときに右の耳からオイルが出てきたらティッシュなどで拭き取ってください。

同じく5分待ったら左の耳もティッシュで軽く拭き取り、完了です。

 

カルナプルナも旅行で高ぶりがちなヴァータを鎮める効果があるので、しっとりと心が落ち着きます。

耳鳴りや耳が詰まる感じを解消し、平衡感覚を保ち、緊張をほぐしてくれますよ。

アビヤンガ(全身オイルマッサージ)

もし可能であれば、太白ごま油を全身に塗り込むオイルマッサージもおすすめです。

旅行中は移動が多く、屋外で風をあびる機会が増えるため、体が冷えやすく乾燥しやすい環境になっています。

太白ごま油には熱の性質があって体を温めてくれ、保湿もしてくれるため、全身の肌から浸透させて体をケアしましょう。

 

全身オイルマッサージは全裸になったほうがやりやすいですが、旅行中は常にだれかと一緒にいたり、お風呂に長時間こもっているわけにはいきません。

なので、腕や首、足など、塗りやすいところに塗りやすい順番に塗っていってもOK!とゆるいルールでマッサージしていくと、心理的なハードルも下がります。

 

「本当はこうなんだけど…」という形にとらわれる必要はないと思っています。

オイルマッサージも、ナシャもカルナプルナも、全部ツールなんです。

「軽い体で楽しく旅行する」のが目的で、それを達成させてくれるツールが太白ごま油。

旅行中は「なんちゃって」でもOK!

そんなゆる~く軽い気持ちで、自分の体をケアしてあげましょう。

旅行で疲れないコツは食べ過ぎないことも大切

揚げ物

その土地のグルメは旅行の楽しみの一つ!

ですが、食べ過ぎるとその日や翌日の体調が悪化し、旅行のつらい思い出を作ることになるかもしれません。

特に下記のような消化に時間のかかる重い食べ物は控えめにして、食べるならランチ(10:00~14:00)に食べるようにしましょう。

  • チーズ
  • 生クリーム
  • バター
  • 脂身が多い肉
  • 揚げ物
  • 海藻・きのこ類
  • 冷たいもの(アイス、冷えたビールやコーラなど)

10:00~14:00の時間帯は、1日の中でもっとも消化力が高くなるといわれています。

旅行中に生クリームを使ったスイーツを食べたいなら、おやつの時間より少し早めに食べるのがおすすめです!