野菜が苦手な方でも自然の甘みで美味しく食べられるポリヤル(ココナッツ入り野菜炒め)。

今回は秋の甘い野菜の代表、にんじんとさつまいもでポリヤルを作りました。

自然の甘みだけで感動するほど美味しいので、ぜひ作ってみてください。

冷めても美味しいので常備菜にもおすすめです。

にんじんとさつまいものポリヤル

にんじんとさつまいものポリヤルの材料(1人分)

  • にんじん 3cm分
  • さつまいも 3cm分
  • ココナッツファイン or ココナッツシュレッド 大さじ2
  • 油(ココナッツオイルがベター) 適量
  • ターメリック 小さじ1/2
  • 塩 少々
  • マスタードシード 小さじ1/2

もしも甘さが足りなければ作り方の5の工程でレーズンを3~5粒ほど加えても良い

にんじんとさつまいものポリヤルの作り方

  1. ココナッツファインを水かお湯に浸して戻す
  2. にんじんとさつまいもを細切りにする
  3. 鍋にオイル、マスタードシードを入れてシードがパチパチはじけるまで待つ
  4. にんじんとさつまいもを加えて数分炒める
  5. ターメリック、塩、少量の水を加え、弱火で蓋をして3分ほど蒸し焼きにする
  6. 野菜が好みの柔らかさになったらココナッツファインを混ぜて出来上がり!

ポリヤルとは?

ポリヤルは、インドなどの家庭料理でココナッツ果肉を入れた野菜炒めのこと。

最近は日本でもココナッツシュレッドやココナッツファインなど、乾燥させたココナッツ果肉が手軽に入手できるようになりました。

野菜の甘さを引き立ててくれる調理法で、ポリヤルに使う野菜はなんでも良く、たいていなんでも美味しくなります。

ぜひ旬の野菜で作ってみてください。

ポリヤルとトーレン、サブジとの違い

ポリヤルと同じようなインドの炒め系料理に「トーレン」や「サブジ」があるので、どう違うの?と疑問に思う方もいるかもしれません。

ひとことで違いをいうと、インドの中でも地方によって呼び方がさまざまあるということです。

日本でいうところの、関東では「今川焼き」、関西では「回転焼き」と呼び方が変わる現象のようなものと考えると良いと思います。

 

ポリヤルは南インドを中心とした呼び方、トーレンは南インドのケララ州の呼び方、サブジは北インドを中心とした呼び方です。

インドの国土面積は世界第7位ととても広大で、日本の面積の約9倍もあります。

そんなに広ければ非常に似た料理でも違う呼ばれ方が何通りかあるのも納得ですね。

 

ちなみに細かく見ると作り方や材料で少しずつ違う点があります。

  • ポリヤルに使われるスターターのスパイスがマスタードシードなのに対して、サブジはクミンシードを使うことが多い
  • トーレンにはケララ州の名産品であるココナッツが入っていることが多い
  • ポリヤルは炒めて作るのに対して、トーレンは炒め蒸しにすることが多い

 

ただし、これらはあくまでも「そうすることが多い」というものです。

例えばポリヤルでも炒め蒸しにすることもあるし、現在ではインドの中でも北インドの家庭で南インド料理を作ることもある(逆も同様)そうです。

呼び方に強くこだわる必要はなく、美味しく料理を楽しめればそれで良いと思います。

 

サブジのおすすめレシピはこちらもご覧ください。

サブジの本領発揮レシピ!アスパラとじゃがいもとピーマンのサブジ

にんじんとさつまいものポリヤルで秋の野菜を楽しもう

野菜が持つ甘みを引き出してくれるポリヤルは、ココナッツファインやココナッツシュレッドが手に入りやすくなった日本でも気軽に作れるインド料理です。

野菜が苦手な方でも美味しく食べられて、作り置きして常備菜にもできるので、ぜひ作ってみてくださいね。