loneliness

寂しい時やどこか満たされない時に漫画を読んだり映画を見たりして気を紛らわせようとしても、しばらくするとまた寂しさが押し寄せてきたということはありませんか?

何をしてもどこに行っても、どこか満たされない感じがする。

楽しいイベントに行ったり友達と遊んだりしても、帰ってきたら寂しさが襲ってくる。

そんな負のスパイラルから抜け出して、明るい気持ちで毎日を楽しめたらいいのにと思う。

私もそんな思いをした経験があります。

 

結局のところ、寂しさに対処するには自分の感情と向き合うしかありません。

自分の内側から出てきた「寂しい」という感情は、自分の心に問いかけ、内側の心の声を聴くことでしか対処することができないと思っています。

 

とはいえ、何をどうやって問いかければいいの?心の声ってどうやって聴くの?と思う方も多いでしょう。

今回は寂しい気持ちへの対処法として、一時的に寂しさを紛らわす方法、寂しさに思考で対処する方法、寂しいという感情を流して手放す方法と、3段階に分けてご紹介します。

一時的に満たされない気持ちや寂しさを紛らわす方法

これが今回ご紹介する3つの方法の中では一番取り組みやすいと思います。

寂しいと感じている自分をいったん無視して、何か楽しいことで気を紛らわす方法です。

この世にある娯楽の数だけ寂しさを紛らわす手段がありますが、主なものをご紹介します。

 

  1. 映画やアニメ、ドラマなどを見る
  2. 好きな音楽や普段聞かないジャンルの音楽を聴く
  3. 美味しいものを食べる
  4. 趣味に没頭する
  5. 新しいことを始めて趣味を見つける
  6. 友達と会ったり電話で話したりする
  7. 仲のいい家族と話す
  8. お風呂にゆっくり入る
  9. 外に出て散歩する
  10. 運動する
  11. 資格の勉強を始める
  12. 寝る

 

これらの方法は手っ取り早く、夢中になれればその間は寂しさを忘れることができるでしょう。

しかし、時間がたつとまた寂しさを感じる瞬間が訪れるかもしれません。

満たされない気持ちや寂しさに思考で対処する方法

寂しさに対応するには、寂しいと感じている自分の心や感情に向き合う必要があります。

このプロセスを踏まなければ、どんなに忘れても心は寂しいと思ったままなので、ずっと娯楽やリフレッシュをし続けることになるでしょう。

 

どうしたらいいのかというと、この3つのステップを実践してみてください。

  1. 寂しいという気持ちを自分に認識させる
  2. 寂しさの原因に気づく
  3. 自分が何をしたいのか、どうしたいのかに気づく

    1つずつ見ていきましょう。

    寂しいという気持ちを自分に認識させる

    まずは、自分に「今寂しいと思っている」ということを認識させてあげましょう。

    声に出して「寂しい」と言うのがおすすめです。

     

    私たちの感情と思考は、意外にリンクしていないもの。

    寂しいと感じていても、脳がそれを認識していない状態であることも多くあります。

    人の脳は声に出すと同時に耳で聴くことで、事実として認識するそうです。

    声に出さずに頭の中だけで「寂しい」と考えていても、脳はうまく認識できていないんですよね。

    本当に寂しいと思っているのか、自分でもよくわかっていない状態になっています。

     

    自分で自分の気持ちを認識できたら、そこではじめて思考が感情の解決に向けて動けるようになります。

    寂しさの原因に気づく

    声に出して自分の感情を認識できたら、寂しさの原因を考えていきましょう。

    なぜ寂しいのでしょうか?いろんな角度から考えてみてもいいと思います。

     

    具体的な何かがあれば、特定の誰かがいれば解決するのでしょうか?

    それは常に持っておけるものですか?常に自分と一緒にいてくれる人ですか?

    無理であれば、その執着は持っていて意味のあるものでしょうか?

    なぜ物や他人に依存や執着をするのでしょう。

    自分1人ではだめなのですか?

    幸せでいるにはほかの何かや誰かが絶対に必要なのでしょうか?

    それはなぜ?…などなど。

     

    答えを言ってしまうようですが、たいていの悩みの原因は、「自分に自信がないこと」であることが多いです。

    本来自分1人、その内側の心に明るくて穏やかな光が常に輝いているのに、それに気づけない。

    自分は光っていないと思い込んでいる。

    何かほかの光っているものに頼りたくなってしまう。

    でも頼れるものがない。

    あってもすぐに光を失うので、ほかの光るものを探してしまう。

    これが寂しさや満たされなさの原因ではないでしょうか。

     

    でも、人が寂しさを抱くのは当然といえると思います。

    ないものねだりをしてしまうものだからです。

    そこで次のステップに進みましょう。

    自分が何をしたいのか、どうしたいのかに気づく

    自分は何をしたいのか、どうしたいのか、問いかけてみましょう。

    あなたが寂しいと感じた時のことを思い出してほしいのですが、意外と主語を自分にしていないことが多いです。

    「(他人にとっては)こうしたほうが良いかな」と、無意識に他人や物を主語にして考えてしまっていませんか?

     

    大切なのは、あなたが自分の人生をどう生きるかです。

    人生で何をしたいのか、人生をどのようにしたいのか。

    自分を主語にして問いかけ、浮かんできた答えに気づいてください。

    満たされない気持ちや寂しさを流して手放す方法

    meditation

    寂しいという気持ちは、生まれて当然といえる感情です。

    先ほどのように、感情と思考をリンクさせることで原因や解決策を導くこともできますが、もう一つ「瞑想」で感情を流して手放すという方法もあります。

     

    瞑想は、心の中の不必要な感情を掃除するような効果があります。

    部屋を常にきれいに片付けて掃除している人は、ちょっとした小さなゴミや髪の毛が落ちているのに気づいたらすぐに拾ってきれいな状態をキープできるでしょう。

    逆に部屋の片付けや掃除をめったにしなければ、不要なものが増えてもその状態に慣れてしまい、どんどん不要なものが溜まってゴミ屋敷状態になってしまいます。

    他人が見ればひどいゴミ屋敷でも、住んでいる人からすると「全部必要でどこに何があるかも把握できているからこの状態がベストだ」というケースすらあります。

     

    それと同じで、瞑想を習慣として行っている人は、心に少しでも怒り、不安、欲望、寂しさなど、幸せでいるためには不要な感情があることに気づくと、すぐに掃除することができます。

    心の掃除をする習慣がない人は、不要な感情が増えても気づかない、または慣れてしまい、どんどん不要な感情が溜まって、耐えきれなくなるまでストレスを抱えることになってしまうのです。

     

    1回の瞑想で寂しさが消えるなどの効果を実感する人もいますが、例えば私の場合は1回や2回で変化を感じることはなかったです。

    ですが、自分のペースでいいので続けることで、2~3週間くらいで少しずつ心の掃除の方法がわかってきたかなと思います。

    感情の掃除方法がわかれば、あとは今後の人生でずっと掃除し続けられるので、不要な感情が溜まる前に流して手放すことができますよね。

     

    私は過去にうつ病を2回患ったことがあり、心の病気は体の病気よりもはるかに治しにくいことを痛感しています。

    とはいえ、現代社会でストレスを避けては通れないので、今までストレスには思考で対処してきました。

    ですが瞑想を続けることで、不要な感情がストレスになる前に、感情のまま流して手放すことができるようになり、心理的な負担が減ってきたと思います。

    同じような悩みを抱えている人がいれば、このコラムが少しでも参考になれば嬉しいです。

    満たされない気持ちや寂しさを紛らわす、自分に合った方法を見つけよう

    寂しさは、人間である以上生まれて当然ともいえる感情です。

    寂しいのはあなただけではありません。

    寂しさに対応する方法には、一時的に寂しさを紛らわす方法、寂しさに思考で対処する方法、寂しいという感情を流して手放す方法の3つがあります。

    どの方法もメリットとデメリットがありますが、結局のところ寂しさに根本的に対処するには自分の感情と向き合うしかありません。

    思考に寂しいと認識させることで自分に問いかけて内側の心の声に気づいたり、瞑想で寂しいという感情のまま流して手放したり、自分に合った方法で向き合ってみてくださいね。